【OST-1】『Songcatcher/歌追い人』(2001)CD Vanguard 79586
『歌追い人』のサウンドトラックだが「Music from and Inspired by the Motion Picture」とあるように厳密な意味でのサントラではない。スコアや劇中で使用された(4)(14)(16)等もあるが映画にインスパイアされた楽曲が中心と言える。ずらりと並んだ女性アーティストの数々は映画が女性映画であったことを思い出させる。
エミー・ロッサムのアルバムと考えた場合にはいうまでもなく劇中で使用されたのが(4)「Barbara Allen」のみ、しかも1分未満というもので不満が残る。いつの日にか劇中使用歌だけがCD化されることを望みたい。
(3)「When Love Is New」はドリー・パートンとのデュエットで、歌詞は母娘がそれぞれに語りかける形式になっている。これを聞きながら彼女の歌からの影響を考えてみるのも面白い。
【OST-2】
『Nola/NOLA 〜ニューヨークの歌声〜』(2003)
サントラ盤なし。劇中で「Street Of Dreams」が流れ、「Don't Break My Heart」を歌う。フォーク・ソングでもミュージカルでもないタイプの曲を公式に披露させるのはこれが初めて。
【OST-3】『The Phantom of the Opera/オペラ座の怪人』(2004|【J】2005/1/19,2005/03/16)
Sony 2K93522,93521,76662(Hybrid SACD)/【J】SICP 690/691(765/6),SICP 692
まずアマゾンはかなり情報が混乱しているので、このサントラはレコード番号で確認した方がいい。2枚組完全版(SICP 690/691)と1枚組ダイジェスト版(SICP 692)、さらに690/691が完売した後に出し直した765/6がある。上の写真はハードカバー、カラーブックレット付きの初回限定盤。なお2枚組2枚目の(11)「ラーン・トゥ・ビー・ロンリー」の後に「オーヴァチュア/ハンニバル」と書かれている資料があるが、これは初期のプレスシート等に見られたプリントミスである。これは実際の盤を持っていなくても分かる。初回限定盤は輸入盤に解説を付けたものなのだから。またUSのiTunes Music Storeに以下のリミックスがあったもよう。
Phantom of the Opera (Junior Vasquez Club Remix)
Phantom of the Opera (Junior's Spirit Dub)
Phantom Of The Opera (Junior's Dance Radio Mix)
「シンク・オブ・ミー」などを聞くとオリジナル・キャストのサラ・ブライトマンには適わないと感じるが。そこは小説設定の年齢にしただけに初々しさで勝負。「エンジェル・オブ・ミュージック」や「もう一度姿を現して」にそれがよく出ている。また日本盤DVDに収録されている来日舞台挨拶時の「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」(アンドリュー・ロイド=ウェバーによるピアノ伴奏つき)も聞き物。
2006/03/24 SICP-1050 1890円
2006/04/05 SA-CD HYBRID盤SICP-10021 2940円
2010/07/07 SICP-2731 1890円
【COM-1】『イマージュ 5cinq』(2006/2/1)。【OST-3】より「オペラ座の怪人」を提供。
【COM-2】『Girl Next, Vol. 2』(2007/7/10)。【Solo-1】より「Slow Me Down」を提供。*【SOLO-1】の楽曲が発売されるのはこれが初。
【COM-3】『Andrew Lloyd Webber/60』(2008/10/6)。【OST-3】より「Wishing You Were Somehow Here Again」を提供。
ソロ・アルバム 事前に参加すると噂されていたグレン・バラード、デイヴ・スチュワート、モービー等は参加せずに基本的にはスチュアート・ブローリーとの共同作業となったデビュー・アルバム。詳しいクレジットはないがカーペンターズの「雨の日と月曜日は」以外は全曲エミー・ロッサム自身の作詞と考えていいだろう。エミー本人はある程度歌メロにも関与しただろうし、S・ブローリーとともにVocal Arrangementにもクレジットされているので、ボーカルに関しては彼女の意見がかなり入っていると考えていい。
「Slow Me Down」を例に出して安易なイモージェン・ヒープやエンヤのコピーだと一部では言われているようだが、イモージェン・ヒープは本人がキーボード・プレイヤーであり、「Hide And Seek」は声も楽器のように使っている。エンヤは他人がつけるコーラスも自分の声を使っている。イモージェン・ヒープやエンヤとの違いはその辺りにある。また本人はQ&Aで「The Great Divide」「Anymore」の歌唱はドリー・パートンの影響があると言っている。もろにカントリーの歌い方ではないので分かりにくいが、たしかにこの2曲の節回しは他と違う。そして(11)の歌詞が母親と別れた父親に向けて書かれたものだと気付くと(「The Great Divide」にもその可能性あり)その組み合わせが効果的だと思えてくる。さらには「Anymore」の前がカーペンターズにしては暗めの「雨の日と月曜日は」とのつながりに関しても同じことが言える(もしかしたらこの曲は「Slow Me Down」と対になっているのかもしれない)。
サウンドはエミーが言う「アンビエント・ポップ」で統一され、「Falling」ように明らかなポップな曲もあるが、大半は陰りのあるバックの音とボーカルが支配している。そんな中で「High」の明るさや「A Million Pieces」の美しさが光る。(2007/10/28)
【SOLO-1-V-1】VIDEO Slow Me Down
ソロEP
【SOLO-EP1】『Inside Out EP』(2007/7/31)iTunes Store USにて先行ダウンロード配信シングル、ドキュメンタリー・ビデオつき
1 Slow Me Down 2:34
2 Stay 3:15
3 Falling 3:40
4 Inside Out Documentary (Video - Long Version) 17:56
* "Falling"は【SOLO-1-B】とは最後のコーラスの回数が違うためにCDバージョン(4:03)とは時間が異なる。
* (2009年7月29日追記)いつまにか日本のiTunes Storeでも購入可。ただしビデオはなし1曲150円。
* (2010年7月追記)ビデオつきも購入可
【SOLO-EP1】『Carol Of The Bells EP』(2007/12/4)iTunes Store USとAmazon.comダウンロード配信、クリスマス・ソング
1 Carol Of The Bells 2:40
2 O Holy Night 3:29
3 Have Yourself A Merry Little Christmas 3:36
エミーが子供のころに何度も見たという映画『ホーム・アローン』シリーズでかかっていた曲「Carol Of The Bells」、「Have Yourself A Merry Little Christmas」を含むクリスマスEP。前者はウクライナの曲、後者はジュディ・ガーランド主演『若草の頃/MEET ME IN ST. LOUIS』からの曲。ちなみにこれらの曲はカーペンターズも取り上げている。残りの「O Holy Night/さやかに星はきらめき」はフランスの曲。アレンジは「Carol Of The Bells」がアルバムと同じように多重コーラスを駆使したもの。他の2曲はそれよりもオーソドックスなアレンジ。
この3曲は『ホーム・アローン』(1990)サウンドトラックとカーペンターズ『クリスマス・ポートレイト』(1978)に収録されている*。『ホーム・アローン』では「Carol Of The Bells」(合唱)、「Have Yourself A Merry Little Christmas」(メル・トーメ)、「O Holy Night」(合唱)。カーペンターズは「Carol Of The Bells」(インスト)、「Have Yourself A Merry Little Christmas」(歌入り)「O Holy Night」(インスト)となっている。曲としては「O Holy Night」がエミーに一番あっているように思う。
*正確には「O Holy Night」は『オールド・ファッションド・クリスマス』(1984)収録曲、現行のアメリカ盤『ポートレイト』には追加収録されている。この音源は他に2枚をカップリングした『クリスマス・コレクション』(1998)にももちろん収録されている。またこの曲はコーラス等は入っているがカレン、リチャードの声は聞こえないため(録音はカレンの死後)インストとした。(2008年3月16日追記)
ゲスト参加
【GUEST1】Cruel One (featuring Chantal Kreviazuk & Emmy Rossum) from 『We've All Been There: Alex Band』US iTunes Deluxe Edition Bonus Track(2010/6/29)日本盤:TOCP-66985(2011/1/19)には未収録
The Callingのボーカリスト、アレックス・バンドのソロ・アルバムにエミーが参加した話は一度聞いたきりどうなったかと思っていたらiTunes Store USのボーナス・トラックという中途半端な形で発売された。そこにはアレックス・バンドの契約問題がありそうだ。元々はゲフィンと契約していたが途中で契約がなくなりダウンロードEPをはさみ、自主制作に近い形で作られそれをEMIが配給している。WEB上にあるアルバム制作の動画の中にはゲフィンのスタッフであるジャスティン・シーゲルの顔も見えるし、この曲を叩いているのはおそらくエイブ・ラボリエル・ジュニアとエミーのアルバムとの共通点もある。しかし逆にそれがアルバム本編に収録しなかった理由なのかもしれない。曲調はアンドリュー・ロイド=ウェバーの「サンセット・ブールヴァード」に似たドラマチックな曲であるがサビがやや弱いようにも感じる。
【GUEST-2】Reach from Notar EP Download (2010/9/14)
カウンティング・クロウズが中心となっているツアー『Traveling Circus』の2010年版に参加したNotarのEP、つまりはアダム・デュリッツ関連作。音楽性は2010年からするとやや懐かしいラップ+ロック・スタイル、エミーはバック・コーラスの一員として参加しているもよう。
【OST-1】『Songcatcher/歌追い人』(2001)
【OST-2】『Nola/NOLA 〜ニューヨークの歌声〜』(2003)
【OST-3】『The Phantom of the Opera/オペラ座の怪人(2004)
【COM-1】『イマージュ 5cinq』(2006)
【COM-2】『Girl Next, Vol. 2』(2007/7/10)
【COM-2】『Andrew Lloyd Webber/60』(2008/10/6))
-----【SOLO】-----
【SOLO-1】『Inside Out』(2007)
-----【SOLO-EP】-----
EP一覧
【SOLO-EP1】『Inside Out EP』(2007)
【SOLO-EP2】『Carol of the Bells EP』(2007)
ゲスト参加一覧
【GUEST-1】「Cruel One」Alex Band(2010)
【GUEST-2】「Reach」Notar(2010)
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