ゲフィン・レコード/Geffen Records http://www.geffen.com/

ゲフィン・レコードを語るにはまず、ドリームワークスSKGのGであり、自分の名前がついたレコード会社を創設したデヴィッド・ゲフィンについて触れなければいけない。マネージャーとしてローラ・ニーロ、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェルを手がけた彼はパートナーのエリオット・ロバーツと1970年にアサイラム・レコードを立ち上げ、ジャクソン・ブラウン、イーグルス、ジョニ・ミッチェル、リンダ・ロンシュタット、トム・ウェイツ等を紹介した。この辺については2006年に出た『アサイラム・レコードとその時代』に詳しい。

デヴィッド・ゲフィンは病気のために現場を離れていたが1980年にゲフィン・レコード創設。当時の目玉はジョン・レノンのカムバック・アルバムにして遺作『ダブル・ファンタジー』(正確にはヨーコ・オノとの共作)だった。他には新人のクォーターフラッシュ、ローン・ジャスティス。アサイラム時代にデヴィッド・ゲフィンがかかわっていたドン・ヘンリー(元イーグルス。イーグルスの再結成アルバムもゲフィンから出た)、ジョニ・ミッチェル、ニール・ヤングらが在籍した。またイギリスのエイジア、ピーター・ガブリエル、XTCらとも契約した。1990年にはMCAに売却され、現在はユニバーサル・ミュージック・グループの一員である。

JohnLennon_DoubleFantasy  Asia  PeterGabriel_So
(『Double Fantasy/John Lennon,Yoko Ono』『Asia』『So/Peter Gabriel』)

1985年には当時メンバーチェンジでくすぶっていたエアロスミスをオリジナル・メンバーで復活させ、ハード・ロック隆盛の時代に貢献する。この方面ではアメリカではなかなか当らなかったホワイトスネイクをヒットさせたという功績もあるが、なんと言ってもガンズ・アンド・ローゼズのデビューに尽きる。
Aerosmith_Pump  GunsN'Roses_AppetiteForDestruction
(『Pump/Aerosmith』『Appetite For Destruction/Guns N' Roses』)

1990年代にはソニック・ユース、ニルヴァーナ、ベックをメイジャー・デビューさせるが、時代に対応したのはほぼこの頃までと言ってよいのではないだろうか、現在は普通のレーベルと言った印象だ。とは言えメアリー・J.ブライジがグラミーを獲得するなど一定の成功を収めている。デヴィッド・ゲフィン絡みで言えば短命に終わったドリームワークス・レコードからの移籍組のルーファス・ウェインライト、ネリー・ファータドが在籍していることは見逃せない。
Nirvana_Nevermind  メロウ・ゴールド  ザ・ブレイクスルー_メアリー・J.ブライジ  リリース・ザ・スターズ  ルース

(『Nevermind/Nirvana』『Mellow Gold/Beck』『The Breakthrough/Mary J. Blige』『Release the Stars/Rufus Wainwright』『Loose/Nelly Furtado』)
参考資料:Wikipedia、All Music Guide他


アンビエント・ポップって何だ?

エミー・ロッサムが自分の音楽について形容するアンビエント・ポップ、これは何も彼女が編み出した造語ではない、その証拠ににAmazon.comにはジャンルとして存在する。しかしそこに並んだアーティストたちは(彼女のお気に入りのバンド、シガー・ロスが含まれているとは言え)そのまま、デビュー・アルバムの音には恐らくつながらない。それはもっとポップ寄りでボーカル重視である。つまりはバックの音は静かであり、激しいリズムではなく、ある一定のリズムが刻まれ、時にはパーカッションの音が効果的に使われる。そこに乗るボーカルはきれいではあるが、ややにごりや陰りがある、といったイメージだ。例を挙げるならイモージェン・ヒープや彼女の別プロジェクトであるフル・フル、ダイド、初期サラ・マクラクランらの一部の曲、またはそのイメージとなる(余談ながらガイ・シグスワース絡みが多いことにも注目)。

ところで「周囲の、環境の」という意味のambientという言葉が音楽界で広く使われるようになったのは70年代にブライアン・イーノがアンビエント・ミュージックを提唱してからだ。イーノが交通事故で入院したときに聞いたレコードを小さな音量で聞きながら「聞くことも無視することもできる音楽」を作ることを思いついた。もちろんそれまでにもエリック・サティの家具の音楽やミニマル・ミュージックは存在したが、さらにはテクノやクラブ・ミュージックを触媒として、それ自体がメーン・ストームにならなくても今日の音楽シーン多方面に影響を与え、アレンジの一要素になっている。またアンビエントの音の構造を少しずらしてやればエニグマやディープ・フォレストのようにチャート受けするものもできる。

Frou Frou_Details  イモージェン・ヒープ_ひとりごと~Speak For Yourself  ダイド_ノー・エンジェル   サラ・マクラクラン_タッチ   シガー・ロス_アゲイティス・ビリュン  ディスクリート・ミュージック_ブライアン・イーノ
(『Details/Frou Frou』『Speak for Yourself/Imogen Heap』『No Angel/Dido』『Sarah McLachlan/Touch』『Agaetis Byrjun/Sigur Ros』『Discreet Music/Brian Eno』)
(参考資料:『レコード・コレクターズ』2004年7月号:ブライアン・イーノ特集)


これまでの歩み(日付に関しては時計の関係で多少ずれます)
  • メトロポリタン歌劇場でプラシド・ドミンゴやルチアーノ・パヴァロッティらと共演
  • 2006年04月16日 『ポセイドン』公式HP等でアルバム録音を告知
  • 2006年05月10日 『ポセイドン』プレミアでグレン・バラードと同席
  • 2006年07月31日 アルバムにデイヴ・スチュワート参加との情報
  • 2007年01月18日 アルバムにモービー参加との情報
  • 2007年05月14日 MySpaceオープン"Slow Me Down"試聴開始
  • 2007年05月30日 "lullaby"試聴開始
  • 2007年06月02日 "Stay"試聴開始
  • 2007年06月23日 "Slow Me Down"のビデオを撮影との情報。iTunesで先行発売へ
  • 2007年06月24日 『Girl Next, Vol. 2』に"Slow Me Down"提供との情報
  • 2007年07月10日 『Girl Next, Vol. 2』発売
  • 2007年07月26日 ゲフィン・レコード内のページが本格的に始動
  • 2007年07月31日 iTunes Music Storeで3曲+プロモーション映像先行発売。"Falling"試聴開始
  • 2007年08月31日 『Inside Out』の発売日が10月23日とアナウンス
  • 2007年09月01日 オフィシャル・サイト始動
  • 2007年09月06日 オフィシャルにてEP3曲試聴可に
  • 2007年09月25日 "Slow Me Down"のビデオ公開、"Inside Out"試聴可に
  • 2007年09月25日 "Slow Me Down"のメイキング・ビデオ公開
  • 2007年09月30日 Perez Hilton Presents at the El Rey:Inside Out,Stay,Slow Me Down,High
  • 2007年10月10日 Skin Sense Awards 2007:Slow Me Down, Stay, and All I Ask of You
  • 2007年10月11日 Rehearsals.com映像公開:Slow Me Down,The Great Divide,Inside Out,Falling,Stay
  • 2007年10月12日 『Inside Out』曲目判明
  • 2007年10月19日 『Inside Out』フル試聴
  • 2007年10月23日 『Inside Out』アメリカで発売
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